幕末に来た少女〜
「お、沖田さん、何で!?」
「燐さんを見ていれば
分かりますよ」
「だから嫉妬心ですので、
燐さんの事は
ちゃんと信用してます。
大丈夫ですよ、
誰にも言いませんから」
小さな声沖田が言った。
周りの皆は
燐が真っ赤な顔をしてる
理由を知るはずもない。
話題の(と言っても沖田と燐の間でのみだが)
中心に居る土方本人でも
分かってないだろう。
沖田にお礼を言って
話しを戻した。
「お話の途中でしたね
続きをお話しても
良いでしょうか?」
「勿論ですよ」
答えたのは、
言うまでも無く沖田だ。
「では、話しの続きを……
先程も言いましたが
私はこの時代の
人間ではありません」
「未来から来たと
おっしゃってましたね」
山南が聞き返した。
「はい……
信じて下さいという方が
無理でしょうが
事実なんです」
沖田以外の皆の目は
疑っている……
「証拠は?」
まぁ、そぉなるだろな
「ぅ〜ん
どぉしましょうか……」
「ぁ!!!
いい方法がありました
沖田さんなら
多分知ってるかと……」
指名された沖田は
キョトンとした顔をした。
「土方さんの趣味を
ご存知ですよね?」
そぉ言われ、「あぁ」と
納得した声をあげた。
「俳句を詠むことですよね」
流石沖田である。
「何でお前が
俺の趣味知ってんだよ」
「未来から来たからです」
それでも
信じてなさそうな
土方に燐は
もぉ一つの名を呼んだ。
「豊玉さんとお呼びしても
信じてくれませんか……?」
土方の顔が
赤くなったり
青くなったり
している。
「その名は……」
土方は開いた口が
塞がらない状態だ。
「ぷっ、燐さん
意地悪ですね」
言葉とは裏腹に沖田は
楽しそうである。
近藤が知っているかは
定かじゃないが、
少なくとも他の皆には
分からない名である。
「その名はいったい……」
一番近くに居た
平助が聞いた。
「土方さんは
豊玉という名で
発句集を
出しているんですよ」
横から沖田が答えた。
「総司!!」
今日二度目の怒号である
「燐さん、土方さんの
俳句覚えてますか?」
「何個かは覚えてますよ」
そぉ言うと沖田が
「例えば?」と聞いて来た
「梅の花
一輪咲いても
梅はうめ」
「それ土方さんが
詠んだのかよ」
「そぉですよ、原田さん」
燐がニコニコと答えた
「じゃぁ私も一つ
春の草
五色までは
覚えけり」
「何それ、ぷっ」
新八が噴いた
「後は……
菜の花の
すだれに登る
朝日哉」
今度は山南がクスッと
小さく笑った。
「最後は、
しれば迷ひ
しなければ迷はぬ
恋の道」
燐と沖田がハモって言った。
「ぉゃぉゃ、土方君に
俳句の趣味が
あったとはね」
土方は恥ずかいのか
俯いてしまった。
「お前等なぁ、
俺をからかって楽しいか?」
沖田は当たり前だと
いうように平然と言った
「私は楽しいですよ」
逆に燐は叱られた
子犬のように
シュンとして謝った。
「ごめんなさい……」
二人の答えが
正反対だったからか
武田以外(普段笑わなさそうな斎藤まで)
爆笑していた。
「皆さん、
そんなに笑わなくても」
「だって、二人の答えが
まるっきり
正反対なんだもんよ」
未だに笑いを
抑え切れてない平助。
「ごめんごめん」
「もぉいいですよ」
呆れたように燐は言った
「私は土方さんの
俳句好きなんです」
「未来に居た頃、
心の支えにしていたのが
新撰組の皆さんと
土方さんの俳句でした」
何処か遠くを
見るような目をして
燐は話し始めた。
「未来が嫌いだったの?」
新八の質問に
答えが詰まった
「嫌いというより
馴染めなかったのかも
しれません」
あの時沖田に
話したことを
思い出しながら
苦笑いした。
「沖田さんには
話しましたよね」
「えぇ、初めて
お会いした時に」
「俺達にも
話してくれるか?」
「燐さんを見ていれば
分かりますよ」
「だから嫉妬心ですので、
燐さんの事は
ちゃんと信用してます。
大丈夫ですよ、
誰にも言いませんから」
小さな声沖田が言った。
周りの皆は
燐が真っ赤な顔をしてる
理由を知るはずもない。
話題の(と言っても沖田と燐の間でのみだが)
中心に居る土方本人でも
分かってないだろう。
沖田にお礼を言って
話しを戻した。
「お話の途中でしたね
続きをお話しても
良いでしょうか?」
「勿論ですよ」
答えたのは、
言うまでも無く沖田だ。
「では、話しの続きを……
先程も言いましたが
私はこの時代の
人間ではありません」
「未来から来たと
おっしゃってましたね」
山南が聞き返した。
「はい……
信じて下さいという方が
無理でしょうが
事実なんです」
沖田以外の皆の目は
疑っている……
「証拠は?」
まぁ、そぉなるだろな
「ぅ〜ん
どぉしましょうか……」
「ぁ!!!
いい方法がありました
沖田さんなら
多分知ってるかと……」
指名された沖田は
キョトンとした顔をした。
「土方さんの趣味を
ご存知ですよね?」
そぉ言われ、「あぁ」と
納得した声をあげた。
「俳句を詠むことですよね」
流石沖田である。
「何でお前が
俺の趣味知ってんだよ」
「未来から来たからです」
それでも
信じてなさそうな
土方に燐は
もぉ一つの名を呼んだ。
「豊玉さんとお呼びしても
信じてくれませんか……?」
土方の顔が
赤くなったり
青くなったり
している。
「その名は……」
土方は開いた口が
塞がらない状態だ。
「ぷっ、燐さん
意地悪ですね」
言葉とは裏腹に沖田は
楽しそうである。
近藤が知っているかは
定かじゃないが、
少なくとも他の皆には
分からない名である。
「その名はいったい……」
一番近くに居た
平助が聞いた。
「土方さんは
豊玉という名で
発句集を
出しているんですよ」
横から沖田が答えた。
「総司!!」
今日二度目の怒号である
「燐さん、土方さんの
俳句覚えてますか?」
「何個かは覚えてますよ」
そぉ言うと沖田が
「例えば?」と聞いて来た
「梅の花
一輪咲いても
梅はうめ」
「それ土方さんが
詠んだのかよ」
「そぉですよ、原田さん」
燐がニコニコと答えた
「じゃぁ私も一つ
春の草
五色までは
覚えけり」
「何それ、ぷっ」
新八が噴いた
「後は……
菜の花の
すだれに登る
朝日哉」
今度は山南がクスッと
小さく笑った。
「最後は、
しれば迷ひ
しなければ迷はぬ
恋の道」
燐と沖田がハモって言った。
「ぉゃぉゃ、土方君に
俳句の趣味が
あったとはね」
土方は恥ずかいのか
俯いてしまった。
「お前等なぁ、
俺をからかって楽しいか?」
沖田は当たり前だと
いうように平然と言った
「私は楽しいですよ」
逆に燐は叱られた
子犬のように
シュンとして謝った。
「ごめんなさい……」
二人の答えが
正反対だったからか
武田以外(普段笑わなさそうな斎藤まで)
爆笑していた。
「皆さん、
そんなに笑わなくても」
「だって、二人の答えが
まるっきり
正反対なんだもんよ」
未だに笑いを
抑え切れてない平助。
「ごめんごめん」
「もぉいいですよ」
呆れたように燐は言った
「私は土方さんの
俳句好きなんです」
「未来に居た頃、
心の支えにしていたのが
新撰組の皆さんと
土方さんの俳句でした」
何処か遠くを
見るような目をして
燐は話し始めた。
「未来が嫌いだったの?」
新八の質問に
答えが詰まった
「嫌いというより
馴染めなかったのかも
しれません」
あの時沖田に
話したことを
思い出しながら
苦笑いした。
「沖田さんには
話しましたよね」
「えぇ、初めて
お会いした時に」
「俺達にも
話してくれるか?」