二つの世界、分かつ門
泣き叫ぶようなその懇願に、少女は突き動かされたように愛馬に飛び乗った。
たずなを握りしめ、城の出口へと方向転換する。

しかし、数歩と行かないうちに振り返った。
その瞳は不安と恐怖に揺れていてーーー。

分からない
確証などない

それでもーーー・・・っ!

「生きて・・・会いに行く!君に‼」



だから、どうかーーー。



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