~夏の思い出~ 君に、初恋。【完結】




妃は家のタンスの中から浴衣を出してきた。



「…それ、洗ってねえだろ?」





いくらなんでも、着れねえ…




「いいえ!これは、私が責任を持って洗ってるものです。」

「ん?」

「…ヒサヒトさんの、形見ですよ。」




言われてみれば、見たことある柄だ。



でも、俺がそれを着るのか?


…でかいだろ。





「着ませんか?」




寂しそうに言われたら、着るしかねえだろ…






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