~夏の思い出~ 君に、初恋。【完結】



―――――


…いねぇな………





いつも通る道を、川の源流まで登ってきた。



妃がいつも座る木の上のほうを見ても、いない。






山に来てみたら、なんとなく、妃が消えた気がしない。



どこかに、いそうだ。





でも、どこにいるんだ?







「妃……」



名前を呼びながらそこからまた少し山の奥のほうに入っていった。






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