~夏の思い出~ 君に、初恋。【完結】




希衣子さんがお墓に入ってしまってからは毎日そこにいました。







昼も、夜も、朝も。


晴れの日も、雨の日も、雪の日も。








そしてヒサヒトさんは毎日お墓に来ました。






「まだ、いるのか。」

「…はい。」

「声が戻ってるな。」

「…希湖さんに会ったときに。」






私たちの間の会話は、少ないものでした。






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