~夏の思い出~ 君に、初恋。【完結】
「妃、」
ヒサヒトさんが不意に、話しかけて来ました。
「唯が大きくなるまで、力を封じ込めようと思う。」
「…そんなことが出来るなら、私は協力しますよ。」
そうして、唯の大きすぎる力を私たち二人で封じ込めたのです。
私に出来たことは、ヒサヒトさんに力を貸すこと。
それに、唯の前に姿を現さないようにすることでした。
――私の力は強すぎて、唯が影響を受ける可能性があったからです。