~夏の思い出~ 君に、初恋。【完結】
「…そんなことを言うために、わざわざ呼んだんですか……?」
「まあな…。ヒメしか、いないだろう?それに、何も言わずにいったらお前、怒るんだろ。」
「そうですけど…。」
面と向かって“逝ってくる”なんて、聞きたくなかった。
「だから、最期までお前と話していようかと思ってな。」
「そうなんですか…」
それから、いろんな話をしました。
ヒサヒトさんの話は、もっぱら唯のことばかり。
小さかった孫が、段々大きくなっていくことが、楽しくてしょうがなかったみたいでしたよ。