~夏の思い出~ 君に、初恋。【完結】
そして、夏の太陽が東のほうから昇ってきたころ…
「ああ、希衣子…」
「ヒサヒトさんっ?」
目を閉じ、にっこりと笑って“希衣子、”と。
「迎えに、来てくれたんだな…」
嬉しそうに呟いて、にっこりと…。
「今まで、ありがとな…」
「ヒサヒトさん……?」
「お前がいて、毎日楽しかった…」
「……っ…」
「じゃあな、キサキ…。」
ヒサヒトさんは、微笑んだまま亡くなりました。