~夏の思い出~ 君に、初恋。【完結】



「唯、本当にありがとうございます。」




こんな形でなければ、どれだけ嬉しい言葉だったか。




「唯のおかげで私は、成仏できます。」





俺は、鼻の奥がツンとして言葉がでない。




「唯、泣かないで下さい。」

「……ばっ…かじゃね…の…」




ちゃんと言葉が、でない。


なんでだ。



ちゃんと、言わなきゃいけないことがあるのに。




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