~夏の思い出~ 君に、初恋。【完結】




「私がここにいたのは、希衣子さんにお別れを言うためです。ヒサヒトさんには、よるのうちに言いました。」

「会った…のか?」

「いえ、違いますけど…。二人なら聞いてくれている気がして。」





妃は、今から成仏するとは思えないほどに、目の前に、いる。












「ねえ唯。笑顔で、見送って下さいな…」

「…んなの……」


無理だ、無理――




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