~夏の思い出~ 君に、初恋。【完結】




たった。



たった三年見ていなかっただけなのに。



苦しいくらいに、懐かしくて、悲しい。





どうしてもっと早く来なかったんだろう。


のどの奥が熱くなって、鼻がツンとする。



目の前が、かすんだ。









大きく息を吸い込んで、もう一度玄関を正面から見つめる。



…幽霊屋敷なんて言ってたけど、全然そんな感じはしない。



むしろ、三年も人が住んでないのに綺麗過ぎる気がする。







< 24 / 249 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop