~夏の思い出~ 君に、初恋。【完結】
でも、この布団ってきれいなのか?
使ってないはずだから、たぶん虫とかが…
そう考えてしまうと、これを使う気にはならなかった。
携帯の光を頼りに、家の中をいろいろと見て回る。
…電化製品以外は、いろんなものが残ってる。
皿とか、コップなんかも。
たぶん、父さんなんかがたまに来てたんじゃねえかな。
じゃないと、こんなに残ってるわけがない。
一通り見て回って今に戻ってくると、眠気が襲ってきた。
布団は明日干すことにして、今日はたたみにそのままごろんと寝転ぶ。
古くなった畳の匂いをかぎながら、すぐに眠りについた。