~夏の思い出~ 君に、初恋。【完結】
サラサラサラ。
言葉にするなら、こんな感じか。
川は、綺麗という言葉で表せないほど。
「……綺麗、だな。」
どこか、神秘的。
その透明さは、どこか妃に近いものを感じる。
「…底が見える……」
かなり、深いはずなのに。
川の底で魚が泳いでいるのが見える。
石ころが流れに合わせて少しずつ動くのも見える。
「私の、秘密の場所です。」
ふわりとした、妃の声。
この場所に、ぴったりだとおもった。