~夏の思い出~ 君に、初恋。【完結】
妃の思わぬ能力
朝起きてみると、外はカラッとした晴天。
洗濯日和、だな。
「妃~?」
起きても姿を見せない妃を呼んでみる。
「は~~い…」
遠くから、声がした。
「妃?どうしたんだ?」
「あ、唯。おはようございます~。」
妃の声がしたのは、離れの小屋から。
「こんなとこで何してんだ?」
「布団叩きを探していたんですけれど。ないですねえ…。」
「まあ、使わねえよ。」
「そうですか?」
妃って、寝てんのか?
まさか、夜中じゅう探してたんじゃ…?