~夏の思い出~ 君に、初恋。【完結】




布団はそのままふわふわと空中を飛んで、赤い屋根の上にきれいに置かれた。








「…妃の、力か?」

「…はい。びっくりしましたか?」

「まあ…。でも、すげえな。」





幽霊ってみんな、こんなことが出来んのか?





「下ろすのは、お昼過ぎくらいで良いでしょう。また、私がやりますから。」




妃は俺の目を見ずにそう言うと、ふっとどこかに消えた。







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