~夏の思い出~ 君に、初恋。【完結】
「簡単に言ってしまうと、唯はかなり霊感が強いということです。」
やっぱり、そうだったのか。
「でも、ヒサヒトさんの力で少し抑えられています。小さいときに、見たくもないものを見てしまうと、辛いでしょうからね。」
じいちゃんの、力?
「じいちゃんって…」
「ヒサヒトさんは、もともと霊感がありました。それを修行によって強めて、コントロールできるようになったんです。それで、唯が辛い思いをしないようにしていたんです。」
「じいちゃんが、か…」
なんだか、うれしい。
俺は、じいちゃんに守られていたって分かるから。