~夏の思い出~ 君に、初恋。【完結】
「唯?まだ起きないんですか?」
あっ、やべえ。
寝坊した…
「珍しいですねえ。いつもは日が昇ったらすぐに起きるのに。」
「ああ…。」
妃の笑顔を見てたら、俺の考えてたことなんか、どうでもいいように思える。
これからもずっとこの笑顔を近くで見ていれればいい、と。
「今日も釣りをしますか?お買い物に行ってもいいんですよ?」
ふわふわと辺りを飛び回りながら言う。
「そうだな、どっか行くか?」
妃と出かけるのって、初めてだよな。