~夏の思い出~ 君に、初恋。【完結】
「やっぱり黒髪でなあ。すらっとした女に似合うと思うんだよな。ちょっと童顔で、でも落ち着いた雰囲気の女で、凛としてるやつ。」
「そんな人に、似合うってことっすか?」
「そうだそうだ。どうだ、兄ちゃんの彼女はどんな感じだ?」
黒髪で…すらっとしてて…童顔…落ち着いてる……
それって、妃にぴったり当てはまるかもしれない。
「なんだ?その顔は、似合いそうってか?」
「はい…。そのイメージにぴったりかも…」
ちらりと妃を見てみても、俺たちの話を聞いている様子もない。
…そんなに、気に入ったのか?
穴が開くんじゃないかってくらい、見つめてる。