俺様ヤンキー
「もう、いーだろ」
あたしは逃げるようにまた歩き出した。
ガシ
「ちょっと待て」
腕を掴まれた。
「お前、どっかで会った事ねー?」
あ?こいつナンパのつもりか?
「あいにくですが、あたしそういうのには付いて行きませんから」
棒読みで言ってやった
「俺はナンパじゃねー」
ナンパ以外なんだよ!?
ホストの誘いか?
どっちにしろ付いてかねーよ!!
「真面目に。俺、お前の事知ってるかも」
なんだこいつ…
とりあえずそいつの顔を見てみる。
髪の色は金髪で、耳にはいくつかのピアス
整った顔に背が高い
まさにイケメンって顔。
でもあたしそういうの興味ねーから!!
てかこんな奴知り合いにいたっけ?
いないよね…
でも…なんか見た事あるような…
懐かしい日の事をまた思い出した…