俺様ヤンキー
女好きさんと後輩さんとアイスさん
もう日は暮れていて、月が上がっていた。
ちょうど今の季節は夏で、バイクのスピードに合わせて風が当たるからすごく心地いい。
「茉莉奈ー?」
錬が叫ぶ
「なにー?」
あたしも錬に合わせて叫んだ。
「風、気持ちよくねー?」
「うん!気持ちいいよ♪」
「なにー?聞こえねー」
あたし、声ちっちゃかったかな?
「気持ちいいよー!!」
「そうか♪」
バイクに付いてるミラーを見たら、錬は嬉しそうに笑っていた。
それにつられ、あたしも笑った。
こんなに風が気持ちいいと思ったのは、今日が初めてかもしれない…
なんでかな…
錬がいるから…?