俺様ヤンキー



「あいつ逃げたな」

まだニヤニヤしている遼さん…


「逃げた?」


「あいつの顔見なかった?」



錬の顔?


「初々しいね~羨ましい♪」



一体何を話してるんだ、この人は…



「あたしも手伝ってきます」


そう言って錬が入っていった部屋に行こうとしたら



「いいよ、茉莉奈ちゃん!」



遼さんに止められた。


「え、」



「ちょっと俺と話してようよ♪」



えー…
錬のとこに行きたいんだけどな…


「ほらほら」


あたしの肩に腕を置く遼さん。

うっ…
なんか背筋が寒い…



「何、手出してんだよ」


後ろから遼さんとは違う低い声が聞こえた。



「あ、錬♪」


パッと腕を放す。



「茉莉奈…来い」



うわ、怖っ
なんか錬、キレてる…?



「まーまー錬くん怒んないで♪」



「遼は黙ってろ」




「ハイハイ(汗)」



「茉莉奈…近くにコンビニあるから俺にコーヒー買ってきて。」



「は!?なんであたしが…」



「する事ねぇだろ」


「………。」



「俺の手伝うとか言ってもどうせやんねーだろ。だからコーヒー買ってこい」



「ちゃんと手伝いますよ!!」

買い出しなんて面倒くせぇ


「そうか…そんなに手伝いてぇのか…なら俺の為にコーヒー買ってきてもらった方が俺は助かるんだけどな。」




「………。」




「て事で行ってこい」





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