俺様ヤンキー



そうしてそいつは黙ってあたしの後を付いてきて、屋上についた。




「ふーぅ」


あたしは煙草を吸った



「先輩も吸うんですね」


あたしはそいつをマジマジと見た


「なんスか?」


「いや…吸う?」


「吸いたいのは山々ですけど、この状態では吸えません♪」



あーそっか…
てかバリバリ元気じゃん
こいつ何者?


「ねぇ、名前は?」




「柿崎陽介」



「陽介ね。あたしの名前は…「真田茉莉奈…先輩♪」



「先輩、有名人だから名前くらい知ってます」



「そっか…」



あたしはフェンスに寄りかかりながら空を見上げた



「ねぇ、なんでさっき手出さなかったの」



強いくせにね…
さっきまでは弱そうなやつとか言ってたけど(笑)



「変に目立つの嫌いなんで♪」


「ふーん」


嘘だろ。何か企んでんでしょ?
その為に目立たないようにしてんだよね?


本当の所聞きたいとこだけど
あえて聞かないでおいた。





「用はそれだけですか?」


「何が?」


「俺に用あるから呼んだんですよね?」



「別に…」



「先輩…俺狙ってもいいですか?」



気が付けば陽介はあたしの前に立っていた
そして…あたしの頬に触れた



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