俺様ヤンキー
危険なやつ
あたしは教室に向かった。
ガラガラッ
ドアを開けるとみんなの視線が一斉にあたしの方へ向く
「茉莉奈っ!」
あたしは由実のもとへ向かう
「フッ…なんでこんなに静かなの?さっきまでは階段まで聞こえるくらいうるさかったのに」
「茉莉奈♪久しぶり」
肩に手を乗せてくるやつ…
「あ、雪哉」
こいつは、飯沼 雪哉
黒い髪に赤メッシュを入れている
中学からの仲で、元カレだったりする。
まぁ別にお互い好きじゃなかったし、恋愛より友情の気持ちの方が強かったから別れた。
でもそのおかげで前より仲よくなれたし、今じゃ親友みたいなもん。
「お前、梅乃先輩やったんだって?」
「あーまぁね♪」
「茉莉奈…暴走するとこだったよ」
「そういえば由実、ありがとね♪」
「いや…別に…?」
とか言いながら照れてる(笑)
「そういえばさーあの年下の子大丈夫なの?」
陽介の事だよね‥
「全然平気だよ」
「うーん、そっか♪」
「男の子って誰?」
雪哉が聞いてくる
「柿崎陽介って子」
「え!?あの王子様!?」
由実が騒ぎだす
「王子が梅乃にやられたんだ…」
雪哉まで王子とか言ってる
「王子って…」