俺様ヤンキー
声がした方へ一斉に視線を向ける。
そこには身長が高くてハーフみたいな顔をしてて喧嘩した跡がついてるけどいかにも王子様って感じなやつが立っていた。
「陽介…」
茉莉奈が呟く。
「お前、梅乃の場所知ってるのか?」
目をキラキラしながら聞く龍成。
そういえば紹介すんの忘れてたけどこいつの名前は谷田部 龍成。
喧嘩好きなやつ。
「知ってますよ。俺に付いてきてくれたら教えますよ」
相変わらずずっと微笑んでいる王子。
「はぁ?さっさと教えろよ自分で行くから」
「じゃあ教えません。俺も梅乃先輩に用があるので」
「あ?お前さっきやられたのにまだ用あんの?」
俺と茉莉奈の関係を聞いてきたやつが言う。
あーその傷、梅乃にやられたんだ
てか王子も喧嘩するんだな…
「んじゃあたしも行く」
「は?お前も行くのかよ?」
「別にいーじゃねーか、お前だけ行ったら大変な事になりそうだからなぁ」
いつもそうだ。
龍成は喧嘩好きだし短気だからすぐに手が出る。
それをいつも俺が止めたり迷惑かけた人に謝ったり‥
いー加減俺の有り難みに気づかねえかな
「それじゃあ皆さん一緒に行きましょうか♪」