俺様ヤンキー
ドアを思いっきり開きズカズカと俺らの方に向かいながら怒鳴り散らす看護士。
いや、そっちの方が逆にうるさいような気がするけどな‥
「あなた達!人の迷惑だと思いませんか!?病院で怒鳴るのなんて普通じゃ有り得ない!!」
「いや、お姉さんも‥」
「私が‥何ですか?」
「いや‥‥」
茉莉奈が口を挟んだが看護士の冷たい目線にビビったみたい。てか普通に俺らでもビビる…
「とにかく!まだこういう事続けるつもりだったら強制的に帰らせるから静かにしていて下さい!」
「「「はい…」」」
「あなたも患者なんだから安静にしてなさい!」
「はい…」
「とりあえず!私は戻るけど‥次はないからね」
看護士は眼鏡を上にあげて怪しげに睨みながら出ていった
「まったく‥先輩達が大人しくしてればこんな事‥」
「あたし達を巻き込まないでほしい‥ってゆーの?」
茉莉奈の友達らしき人が言う
「うるさいなぁ!だったら由実と雪哉も止めてくれたって良かったじゃん!!」
「あたし面倒くさい事嫌いだから♪」
「だったらついてくんなよ‥」
「だって茉莉奈が行くから‥」
「なぁ茉莉奈そういえば梅乃先輩に用あってきたんだべ?」
「え…俺?」
「いや別に‥ただ見舞い的な感じで来た」
「はぁ?」
「そっか‥またやりにきたんかと思った‥ふぅ」
おいおい、そういうのは心ん中で呟けよ‥
「まぁ次は俺がやってやるけどな♪」
「げ、龍成さん…」
「あ?げ、とはなんだよおい」
「いや、あの…」
「お前らまた同じ事繰り返してーのか?また看護士やらがくんぞ」
「チッ…もういい帰る」
「拗ねんなよ」
「はぁ…よかったー‥」
だから心ん中で呟けって‥
「んじゃー由実達も帰るー?」
「そうだな。茉莉奈も帰るべ?」
「てか、陽介は?さっきからいないんだけど‥」
「あー帰ったんじゃねーの?とりあえず茉莉奈も帰ろーぜ?」
そう言ってそいつは茉莉奈の肩に腕を乗せる
っておい‥
俺の前で何やってんだよ‥こいつ殺されてーのか?
「茉莉奈‥帰んぞ」