君と見た空

パソ禁

大樹は中学3年生でひとつ上。
去年は受験生だったのだ。

だから12月といえば受験シーズンで忙しいのだ。
1月には私立校の受験。2月は普通校。

大樹は私立校でエスカレーター式の学校に通っていた。
だかた他の人と比べると受験は楽だった。

しかし課題が沢山でるらしく、
毎日勉強の山に押し潰されていた。

でもそこまで知らなかった私は、
ほったらかしにさえれているようで悲しかった。

1月1日、一緒に過ごしたかった。
あけおめメールを送っても返事は来なかった・・・。

それから1週間ほどメールがこなく、
少しずつ心配してきた。

「なにかあったのかな?」
「事故にあってないかな?」

私の心は尋常じゃなく焦っていた。

1月7日、PCを開いてメールチェック。
【1月7日 松田大樹】
メールが来ていた。

私は思わず笑みがこぼれた。

『ごめん、今までPC禁になっててメールできんかった!』

私は脱力した。
凄くほっとした。

「大樹が無事でよかった」

心の中で言った。

けれどそれからまたメールが来なくなった。
「今度はなんで?」

遠距離恋愛はそういうところが難しい・・・。

よく分からないまま、
あっという間に1週間、2週間と時は経って行く。
あっという間に2月になった。

2月の始めメールが来た。
『ごめん、テストで課題やったり忙しくてメールできんかった』

私は本当に愛されているのでしょうか?

半信半疑で少し疑った。
「私は大樹の何なんだろう・・・」

分からない
< 4 / 16 >

この作品をシェア

pagetop