わたしの好きな人は先生です


「ちょっと、セイ。本当に大丈夫なんでしょうね?」


「大丈夫だって。もうちょっと、オレに近付けよ?」


「えっ!?何で、近付かないといけないのよ」


「じゃないと、吉川が不審がらないだろ?」



何だか、無理にヤキモキを妬かせなくても、いいんじゃないかと思う。


渋々セイに近付いて、私たちは職員室から見える中庭の、石垣に並んで座った。




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