わたしの好きな人は先生です
突然のキス
ガッシャン―――
「うわ!すいません」
「大丈夫ですか?吉川先生」
「はい…。すいません…」
会議中だというのに、思い切りコーヒーカップを倒してしまった。
「中身がなくて、良かったですね」
「ホントです…。尾瀬先生、ありがとうございます」
散らばった書類を集めてくれながら、先生はそう言った。
情けない…。
ここまで、動揺するか?