わたしの好きな人は先生です


こんなタイミングで、かけてくる!?


相変わらず、鈍臭いんだから。


電話をそのまま切ると、電源を落とした。


「大丈夫なの?」


「はい、大丈夫です」


まさか、ここで出るわけにはいかない。


「先生は?ここで、何してたんですか?」


「ちょっと、頭を冷やしてたの」


力無い笑みを浮かべて、先生はそう言った。




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