わたしの好きな人は先生です


「え…?距離を置く…?」


いきなり、そんな事を言われても…。


すっかり戸惑ってしまった私は、呆然と先生を見つめた。


「本気で?」


「本気だよ」



そんな…。


体から、血の気が引いていくのを感じながら、立ち上がる。


「分かった。じゃあね、先生…」



そんな私を、先生は目も向けず、何も話さず、その場に座り込んでいた。



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