わたしの好きな人は先生です
思い出したくもない。
“先生の彼女ですから!”
そうタンカを切ったはいいけど…、
「アハハ。もう、心配しないでよ」
なんて、元カノに笑われてしまったのよ~。
「ただのジョークを、あそこまで、本気にするとは」
「だ、だって、そんな風に見えなかったじゃん!」
「オレには見えてたね」
意地悪な顔のセイを睨みつけながら、元カノの言葉を思い出した。
“高志にはね、英語の相談をしようと思っただけなのよ”