わたしの好きな人は先生です
「ちょっと!?先生、大丈夫?」
中野と高橋が、慌ててオレの手を引っ張った。
「だ、大丈夫…。ごめんな」
これは、かなり恥ずかしい。
他の生徒たちも、ア然として見ている。
こんな事なら、笑われた方がマシだ。
「先生、何だか様子が変よ?授業中もボーッとしてるし」
中野が心配そうな目で、オレを見る。
「そんな事はないよ。まだ慣れてないのかな?」
一応、笑ってみたけど。
「本当に大丈夫~?」
かなり、信用されていない…。