わたしの好きな人は先生です
先生のため息
「なるほどな。英語、赤点…」
職員室で、中野の成績表を見ながら、ため息をついた。
英語が嫌いなのか…。
その上、オレも嫌い、と…。
昨日は、けっこう効いたな。
まさか、あそこまで嫌がられるとは。
別に、嫌らしい気持ちではなくて、少し頭に手が触れそうになっただけなのに…。
「はあ~」
もう、ため息しか出ないな。