わたしの好きな人は先生です


そんな姿は…、やっぱり想像したくない。



「先生?」


ボーッと、カップルたちを眺めていたら、後ろから声がした。


「中野!?」


振り向くと、中野が一人で立っている。


「ひ、一人か?」


動揺して、言葉がどもった。



「うん。セイと久美は、用事があるって」



つまらなさそうに、中野は言った。




< 59 / 212 >

この作品をシェア

pagetop