わたしの好きな人は先生です


「何よ久美、その言い方」


久美の隣には、セイまでいるじゃん。


こいつも一緒だと、面倒なのよね。


「だって、先生に褒められたでしょ?」


「う、うん。まあね…」

いつの間に聞いてたの!?


すると、今度はセイが私に近付いて、両肩を掴んだ。


「なあ、梓。ここだけの話し、お前吉川が好きなんだろ?」


「はあ!?」


突然、何を言い出すのよ。


こいつは!!




< 70 / 212 >

この作品をシェア

pagetop