わたしの好きな人は先生です


中野は、きょとんとした目で、オレを見ている。

でも、すっかり動揺してしまい、何も言えずにいた。


「ちょっと、セイくんてば。先生、引いてるんだよ~」


まさに、助け舟!


女子生徒の一人が、沢渡に向かって、口を尖らせた。


「イチャつくなら、見えない所でしろって事よ?」


ちが~う!!


そうじゃない。




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