わたしの好きな人は先生です


「謝る?」


って、何をだ?


「ほら、いつか先生の家に行った時、私、失礼な反応をしたでしょ?」


「ああ…」


頭に触れようとして、中野が嫌がったやつだよな?


そんな事を、ずっと気にしてたのか。


「もういいよ。気にしてないから」


ショックだったけどな。

「本当?許してくれる?」


控えめに、オレを見ながら、中野は言った。




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