ただ笑顔の為だけに
結局俺はアイツと二人で帰路に着き、行き着けのファーストフード店へと足を運んだ。

毎度のようにチーズバーガーを頼むアイツに、「よく飽きないよな」と突っ込む俺。


「だってこれ以外食えたもんじゃねぇだろ」


いやそんなことはないだろ、それ以外のメニューを頼んでいる俺に謝れ。

同じような学校帰りの群れの中に俺達も溶け込む。

他愛のない会話で時間を淡々と消費する。

そんな毎日に安らぎを感じる俺は、きっと将来大物になどなれないのだろう。
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