ただ笑顔の為だけに
「なぁ、さっきの」


頭に引っかかっていた先程の出来事を、話題の一部として俺は切り出した。

「あ?」などと、しけたポテトを摘みながら間抜けな返答を返すアイツに、少し拍子抜けしながらも俺は続ける。


「いやさっきの女の子ってさ、やっぱり告白だったわけ?」


「あぁ」


「やっぱ、断ったんだ?」


「あぁ」


「なんでお前、誰とも付き合わないの?」
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