指輪と彼女と幸せの空


がつん、と何かで頭を叩かれたような衝撃を受けた。


彼女は確かにお兄ちゃんの恋人だった。


お兄ちゃんが愛し、結婚まで考えるほど大切にしていた人だった。


それなのに、何であんなに普通な顔で


まるで何てことないかのように…


お兄ちゃんはあんなに愛していたのに


彼女にとってお兄ちゃんはそんな軽い存在だったの?


いなくなっても何も感じないような


そんな軽い愛だったの?
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