スイーツなカレシ

次の日学校に来たら、親友の杏ちゃんに早速怒られました。






「もー主役が来ないカラオケなんてマジありえなーい!」

「ごめんなさひ・・・」






実は昨日は私の誕生日で。

仲の良い子たちがカラオケでお祝いしてくれることになってたんだ。

先生に用事押し付けられたから、先に行っててって言って・・・

結局、私はカラオケに向かうことなく家に帰った。

・・・だって、放心状態だったんだもん。

家で杏ちゃんのメールで思いだし、慌ててドタキャンのメッセージ返しといたけど。


「ま、しょーがないね。それよか、体調治ったの?」

「・・・お陰さまで・・・」

ぅぅ・・・ゴメンね杏ちゃん。

ウソツキな親友を赦して下さい。


私を気遣ってくれる優しい友に心を痛めながら、何食わぬ顔で席へ着くけれど。







頭を占めるのは赤松彼方センパイのコト。


許容量一杯。

ぶっちぎりデス。
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