スイーツなカレシ

言いながら、とろけそうな笑顔を浮かべる。



「でも今日は特別なんです!自分にご褒美だから奮発しちゃう。」




その笑顔があまりにも無邪気だったからか、姉貴もつられるように微笑した。







「何かイイ事でも?」


「ハイッ!!今日、高校の合格発表だったんですけど・・・合格しましたーっ♪」







その子の口から出た高校名は、俺が通ってるガッコで・・・・



てか、コイツ、来年から高校生なのか!?





・・・・ちっちぇから中学入学くらいかと思ってた・・・。











合格の喜びを一頻り姉貴にぶちまけて、その子は帰って行った。


俺のケーキを宝物みたいに大事に抱えて。
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