スイーツなカレシ
俺は一口食べて、無言でフォークを置いた。
「うらっ、とっとと帰れ。この程度の腕前で彼方さんを落とそうなんざ、甘いんだよっ。で直して来い!!」
俺の代わりに吠えたのは、周りに居る奴等―――特に後輩共だ。
容赦ない罵声にオンナは泣きだす。
お前等、さすがに言い過ぎだろー・・・。
そんなことを思いつつ、無言を突き通す俺。
ダメだ。
今、口を開いたら叫ぶぞ。
『てめぇら、俺のケーキ食ってぎゃふんといえ!!平伏せーっ』
・・・てな。