スイーツなカレシ
ケーキを夢中で味わった胡桃は逃げる段になってようやく俺の存在に気付いたようだ。
あからさまに顔が引きつった。
それでも舞い上がり気味の俺は怯まなかった。
「どーだった?」
せっかくだから言葉でも聞きてぇ。
壁に追い詰められビビり気味だった胡桃だが、その質問に拳を握って力説。
殺し文句みたいな褒め言葉の羅列に、タガが外れた。
気が付いたらキスしてて。
ずっと押さえてた気持ちが爆発したみたいにガッついた。
逆上せあがって潤んだ胡桃の顔にも呆気なくノックアウト。