スイーツなカレシ

ぱくっとケーキを口に入れて、固まってしまった胡桃に、心臓がぎゅっとなる。


昨日みたいに幸せそうな顔してくれると思ってたから。

急に不安になった。




結構自信あったんだけど・・・・・

マズかった、か?





すっげーヘコみそうになった矢先、それを覆すように胡桃がぽつっと呟いた。




「これ・・・・・・マイスウィートに似てる・・・・」




・・・・・え?



「オマエ、分かンのか?」


「な、なんとなくっ、なんとなくですけど。」



そう言って身を乗り出し、ケーキについて熱く語りだす。






俺はウレシイのと感心したのと、マズかったわけじゃないと知って、力が抜けたので半ば放心状態。


ドキドキは時間をおいてジワジワやってきた。




やべぇ・・・・


マヂで、ウレシイ。



胡桃はきっと、どんだけケーキが並んでも、俺のケーキを絶対見付けてくれる。



俺のケーキを好きだと言ってくれる。






それが俺にとってどんなにウレシイことか、かわってねーだろ。
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