スイーツなカレシ

胸が熱くなって不覚にもジンと来た。








俺やっぱ胡桃が好き。



どーしようもないホド胡桃が好き。

コイツじゃなきゃダメだ。







とろけるような顔で噛み締めるように大切にケーキを食べ進める胡桃を幸せな気分で見詰め続けた。




でも残り一口を残して胡桃がまた難しい顔で固まった。


ホント、表情がコロコロ変わって見てて飽きないよな。




「で、今度はなんだ。」

「だってぇ・・・もうなくなっちゃう・・・」






ウルウルと泣きそうな瞳でケーキを見詰めるのがカワイイ。





なんだ、そんなことかよ。








「また持ってきてやるよ。」


「ほ、ほんとうですか!?本当に本当?」





シツコイ。
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