スイーツなカレシ
「ダーリンってどんなヒトですか?」
いつも通りの二人の密会で、胡桃に聞かれた。
てか、ダーリンて。
最初に作ったのが『マイ・スイート』だから、それを作ったヒトで『ダーリン』って。
いや・・・
スイート作ったの実は俺なんですけど。
コイツ、塵ほどもそうは思ってねぇよな・・・。
俺は前から気になっていた事を尋ねてみた。
「オマエの想像するダーリンてのはどんなだ?」
胡桃は拳を握って増しく立てるように力説。
「外見は想像つかないケド、絶対ステキなヒト!優しくて、温かくて、おっきいヒト!多分、一緒にいるだけでもふわふわ幸せな気分にしてくれるヒトだと思う!」
一瞬、足元から崩れてくような絶望に囚われた。
胡桃の想像するダーリンが俺とは全く別人で。
その別人を絶賛する胡桃に打ちのめされた。