スイーツなカレシ
チョコムースとクルミのジェノワーズ
辿り着いたのは校舎の屋上。
普段はカギが掛っていて一般生徒の立ち入りは禁止されている筈なのに、難なく到着。
って、
さすが一流のフリョウ。
フリーパスですか!?
さっきから不満げな顔をしている私に先輩が顔を顰める。
「いつまでもんなブサイクな顔してんな。」
そんな事言ったって・・・。
公衆の面前であんな宣言しちゃって、もう平和なスクールライフ送れないじゃん、私。
・・・て、ブサイクとかシツレイ、だ。
「しゃーねーだろが。ナマモノだし。なるべく早く持ってった方がイイと思って。」
ほれ、と差し出された紙袋に、うっかり顔を輝かす。
我ながら単純・・・。