スイーツなカレシ
これまで容姿なんざ気にした事なかったけど。
できりゃ、もう少し華奢に生まれたかったよな・・・。
厨房で、生クリームの泡だてに熱中している厳つい親父と兄貴の姿を改めて見詰め直し俺でさえそう思った。
真剣なのは分かるけど・・・・色々な意味で怖ぇっての。
まだ、手にしているモノが出刃の方が似合ってるっつーか・・・。
とことんスイーツには向いてない家族だ。
「生半可にやってんじゃねぇだろが・・・何がそんなに体裁悪くて未だに隠してんだよ。」
「・・・うっせぇな・・・分かってるっつーの。」
分かってんだよ、そんなコトは。