スイーツなカレシ
ソウを蹴り飛ばしていると、コーハイ共が慌ててすっ飛んできた。
「学校で喧嘩はマズイっすよ。てか、どうしたんですか?二人が喧嘩なんて珍しい。」
「あぁ・・・・悪ぃ、大したこっちゃねーよ。」
「・・・俺にとっちゃ死活問題だ・・・・」
だーまーれー。
再びド突きかかった俺をコーハイ共が止める。
「ちょ、九条さん。何があンのか知らねっすけど、あんま彼方さんに絡まないで下さいよ。彼方さん、ココ二、三日不機嫌なんっすから・・・」
「・・・俺だって機嫌悪いよ。・・・・ちょ~~~、ね」
ソウのこれまで見たこともナイ不穏オーラに、コーハイが押し黙る。
ソウはまるっきり喧嘩なんざしないからコイツ等は知らねぇだろうけど、合気道を筆頭に武道の殆どに手を付けてあるから、本当は相当強ぇんだよ。
しかし、空腹で不機嫌って、オマエ、お子様かよ・・・。
呆れて視線を反らして、目を見張った。